高島秋帆(しゅうはん)
大河ドラマ『青天を衝け』に渋沢栄一(吉沢亮)に影響を与えた人物として登場する高島秋帆(玉木宏)を調べました。
大河ドラマで第一回の栄一の少年時代に囚人として野性味あふれる姿で現れた秋帆。第三回では釈放され江戸へと向かうところ栄一と再開します。
歴史上の人物としては、高島秋帆は幕末の砲術家です。長崎に生まれオランダ人から西洋の砲術を学び、1840年に勃発したアヘン戦争で清国が敗れたことで危機感をつのらせ、幕府に西洋からの軍事技術の導入を上申し、1841年に幕府へのお披露目として徳丸原(現在の板橋区高島平)で砲術演習を行ないました。しかし、反対派の策略によって謀反の疑いをかけられ投獄されてしまいます。その後、1853年にペリーが来航し、幕府は開国と西洋式兵学の必要に迫られます。秋帆は釈放され幕府が訓練機関として設けた講武所で砲術を指導することとなりました。
秋帆ゆかりの地や物が、長崎県、佐賀県、埼玉県、東京都にあります。
長崎県
高島秋帆別宅跡(長崎市東小島町)
高島流和砲(グラバー園内)
秋帆作の書画(長崎歴史文化博物館)
東京都
高島四郎太夫砲術稽古業見分之図(板橋区立郷土資料館)、(板橋区立郷土資料館)、徳丸原遺跡碑(板橋区高島平 徳丸ヶ原公園内)、砲術訓練の本陣で紀功碑がある松月院(板橋区赤塚)、講武所跡地(千代田区三崎町)、墓(文京区向丘 大円寺)